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【警部補・杉山真太郎】 1月12日放送 第1回 感想とネタバレ 視聴率は? [ドラマ]

谷原章介さん主演のドラマ『警部補・杉山真太郎』の、
第1回放送は拡大版。
谷原さんはデビュー20年目で初めての民放連ドラ主演です。

3児を育てるシングルファーザーで敏腕刑事という役どころですが、
刑事モノと思って観ると少しツライかなぁ。。。

刑事モノとしては「?」


入院する妻・香織(酒井美紀)の病室で3人の子どもと
学芸会の練習をするシーンで幕開け、
後輩刑事でコンビを組む永峰(要潤)に呼ばれて仕事に戻ります。

コンビか後輩かともかく、職務中にそんな私用に付き合うの?
というところで、すでに刑事モノとしては「?」。

けれど、病院から離れる覆面パトカーの中で、
谷原さん演じる杉山真太郎の表情がキリリと引き締まっていく、
その変化の演技と描写で「敏腕刑事」であることがスッと入ってきて、
とりあえずは引き込まれました。

全体通して、この「表情の変化」が見せ場、の構成になってました。
脚本が要所要所でステレオタイプで、ウッってなる感じで、
俳優さんと演出がなんとかひねり出した見せ場のようにも思えます。

ステレオタイプに、、、


杉山のいる吉祥寺署の検挙率の低下のテコ入れとして
赴任してきたエリート警部補・苫米地(袴田吉彦)。

これがまた、ステレオタイプにイヤな奴で、
エリートを鼻にかけてるというか。
でまた、ステレオタイプな演技で谷原さんの対の役は、
ちょっとキビシ―感じ。

一方、杉山は実況見分中に逃走した容疑者を追う際に、
携帯電話を落としてしまい、
急変した妻の危篤を知らせる、長女・美晴(本田望結)の電話がとれず、
結局、妻の死に目に会うことができませんでした。

妻の亡骸を前に涙する谷原さんの演技には涙してしまいました。

が、まずその状況に同僚たちが囁く言葉が、
『杉山さんかわいそう』『奥さんの死に目にも会えないなんて』
『この仕事をしてたら仕方ない』『だから入院した時に異動を認めてたら』
とまあ、セリフが。。。。

課長の岡崎(佐野史郎)、同僚刑事の桜子(片瀬那奈)、事務員のみどり(永池南津子)、
それに要潤さんと、決して悪い俳優さんな訳ではないのですが、
ここまでステレオタイプに説明ゼリフでこられると、
さすがにリアリティもテンポもあったもんじゃありません。

そして、母の死に目に連絡もつかなかった父・真太郎に、
長女・美晴は深い反発を覚え、
ここから先の出番では、ずっとニラんでます。

2つの「表情の変化」


今回放送での「刑事部門」の事件は、
すべて苫米地が本署にもどるための陰謀であったことを、
杉山が暴いて解決、となるのですが、
その際に、苫米地が見せる屈辱の表情はさすがでした。

それまでのイヤなエリートをマンガみたいにステレオタイプに
描いた演技が吹き飛ぶ、いい表情をされていました。

そして、「ホームドラマ部門」では、
亡くなった妻の母に引き取られていた子どもたちを、
家に連れ戻すためにした約束である学芸会のシーン。
どうせ来ないと固い表情だった美晴が、
自転車をこいで現れる父に、パァっと明るくなる表情。

いつも仕事で家にいなかった父、
寂しかっただけで本当は好きなんだということが、
スッと入ってくるステキな表情でした。

この2つの「表情の変化」が一番引き付けられました。

見どころは谷原章介のみ?


「刑事部門」と「ホームドラマ部門」が、
今後どう折り合っていくのか、絡んでいくのか、
が、ポイントでしょうか。

単に二律背反の中で主人公・杉山が両立させようと奮闘、
ってだけでは少ししんどいんじゃないかなぁ。。。

ただ、谷原さんの演技は引き付けられました。
心の揺れがしっかりと伝わって来て、
刑事としての本能的な部分、父としての娘や息子への思い、
どれもグッと魅せられてしまいました。

初回を観た感じでは「表情の変化」と谷原さんが見どころかと思います。
「月曜ミステリーシアター」ではありますが、
ミステリー部分はほとんど期待できなさそうです。

視聴率は9.8%


初回放送の視聴率は9.8%で、10%には届きませんでした。

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